運動指導者はタバコをやめる必要があるのか。

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「運動指導者たるものたばこを吸うべきではない!」という風潮に納得ができません。

僕自身、たばこもお酒もしないので、別に納得する必要もないのですが、このどの業界にもあるであろう、堅苦しい理想論と喫煙を何としてでも規制しようという流れについて考えてみます。

 

近くにいる選手への影響を考えろ。

「喫煙者の周りにいる選手の影響を考えて欲しい」ということはよく言われる話です。

世間の指導者は練習中にたばこを吸うのでしょうか。

もし、たばこを吸いながら指導しているのであれば、それは間違いなく改めるべきです。しかし、選手の前で吸わない人が私生活まで禁煙する必要がどこにあるのでしょう。

もちろん、たばこの副流煙は体にいいものではないですし、選手のパフォーマンスを向上させるものではありません。しかし、指導者が禁煙したところで、選手のパフォーマンスがあがる訳でもありません。

指導者が喫煙者か非喫煙者かは選手のパフォーマンスには何も関係ないのです。関係のないものに対して行う努力ほど無駄なものはありません。

 

指導者は教育者だから「たばこはダメだ!」と教える必要がある。

これはその通りだと思います。もちろん、指導者は教育者の側面があるのは理解できます。

しかし、小学生からたばこに関する授業は行われており、たばこを簡単に買うことも難しい現在「たばこはダメだ!」と何歳の選手に教えるのか。

たばこに手の出しやすい中高生については度々、喫煙が発覚して出場停止になるチームがありますが、中高生にもなれば確実にたばこの有害性を理解した上で、吸い始めるわけです。はたして、たばこの有害性を理解している選手に何を教えたらたばこを吸うことがなかったのでしょう。

世の中の喫煙者は有害性を理解した上で、たばこを吸い続けているわけですから、有害性を再度説明したところでたいした効果は得られないでしょう。

 

結局「吸う人は吸うし、吸わない人は吸わない」わけです。指導者としてたばこについて正しい知識をもって、伝えることは必要ですが、抑止力としてはかなり弱いように思えます。

 

出場停止になって何が問題なのか。

真剣に競技を行っていてパフォーマンスの高い選手というのはたくさんいます。

その中でたばこを吸うという選択をした選手が出場停止になり淘汰されるのは当たり前です。当事者以外の選手はもちろん報われないですし、かわいそう。という思いにもなります。

ただ、もしそのチームの中に本当に優秀な選手がいたのであれば、高校や大学で声がかかると思いますし、自分でトライアウトを受けに行くこともできます。

長期的に見て、最終的にコツコツ努力をしている選手が報われるのであればいいはずなのです。

 

喫煙者でも上手い奴は上手い

アスリートが非喫煙者かというとそんなこともありません。トップアスリートでも喫煙者はいます。

もしトップアスリートを目指すなら、できること全てをやるべきです。そのとき、禁煙はいい選択になると思います。ただ、もっと大切なことがあります。

それは、圧倒的な競技力をつけることです。

喫煙で起こるリスクの大きさは競技によっても変わってきますが、どんなに健康体であっても勝つのは競技力の総合点が高い選手です。

「喫煙者で競技力の高い選手」と「非喫煙者で競技力の低い選手」では、後者は全く意味がないのです。禁煙は競技力を稼ぐ手段の一つとして考えるべきです。

 

まとめ

理想の指導者を思い浮かべるのは自由ですが、選手の競技力に一切関係のない努力を美学として考えることにはやはり、疑問が残ります。

たばこに関してはリスクもあり、嫌煙運動をするのも分かります。ただ、今は電子たばこに切り替える方も多くなり、健康への害も副流煙も対策されているにも関わらず、何かと理由をつけて規制一直線という雰囲気が僕はとても違和感でなりません。