こんなにスゴいのか!スポーツの世界記録を分かりやすく置き換えてみた。

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競技場やテレビでスポーツを観戦していて、”世界新記録”に立ち会う瞬間ってちょっとテンションが上がります。

これまでの競技の歴史で最も優秀記録なわけですから、感動的な瞬間であるることは間違いありません。

しかし、経験のない競技や知らない競技の世界記録って全くピンとこないんですよね...せっかく観戦していても「すごいんだろうけど、いまいちよく分からないなー」ということが度々あります。

そこで今回は、そんなすごい記録たちを分かりやすく、他のものに置き換えてみたいと思います。

 

※分かりやすく置き換えるにあたって

ここでの数値は、外部からの影響、体力、休憩時間などの計算は含まれていません。単純に記録をそのまま置き換えただけなので、ふわっと見てもらえると嬉しいです。

 

デッドリフトの世界記録『500kg』

デッドリフトと言われても、あまり馴染みがないですよね...

デットリフトは、床に置いてあるバーベルを引き上げる種目のことで、パワーリフティング(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)という3種目の合計挙上重量を競うスポーツの中の1種目になっています。

このデッドリフトの世界記録保持者が、イタリアのエディ・ホール選手。 

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エディ・ホール(イタリア)

189cm / 173kg

2016年に自身が持つ世界記録を35kgも更新し、500kgを達成。

 

 

  

その記録達成のシーンがこちら。※倒れるシーンがあるのでご注意ください。

www.youtube.com

持ち上げた直後、倒れ込んでしまうシーンがありますが、高重量のパワーリフティングでは、血圧が急激に上がるので、体にはとても大きな負担になります。

バーベルを数秒持ち上げるだけでも、この重さになると命がけなのが分かります。

 

500kgってどれくらい重いの?動物に置き換えてみる

確かにすごい記録なのは、十分伝わります。しかし、500kgと言われても実際どれくらいの重さなのかがいまいち分かりにくい...そこで、この記録を動物に置き換えてみます。

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500kgは、動物でいうと中型のホッキョクグマ1頭と同じ重さ、ライオンでは同時に2頭を「よいしょ」と持ち上げられることになります。

動物以外では、グランドピアノも500kgほどあるようです。

もちろん、僕を含むほとんどの方は、500kgを持ちあげる機会もないと思いますが、高重量のトレーニングは、十分注意して行うことをお勧めします...

 

競泳1500m世界記録『14分31秒02』

続いて、子供に習わせたいスポーツで上位にランクインするほど人気の水泳、その中で最も距離の長い自由形1500m。その世界記録を持つのは中国の孫楊(そんよう)選手です。

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孫楊(中国)

198cm / 89kg

2016年リオ五輪で自由型200m 金メダル

 

  

 

 

リオ五輪で何かと話題になった孫楊選手ですが、2012年ロンドン五輪の『14分31秒02』が現在世界記録となっています。

競泳1500mの世界記録で明石海峡大橋を渡ったら

明石海峡大橋兵庫県神戸市-淡路市とを結ぶ明石海峡を横断して架けられた吊り橋で全長3,911mは、現在世界最長の吊り橋とされています。

この世界最長の吊り橋を孫楊選手が世界記録で泳いで渡ると、どれくらいで到着するのでしょうか。

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全長3,911mの明石海峡大橋を1500m『14分31秒02』で泳ぎ続けると、37分44秒ほどで渡りきれることになります。時速でいうと約6.2kmほどなので、孫楊選手は、抵抗のある水中でも早歩きくらいのスピードで進めているということです。

 

マラソンの世界記録『2時間2分57秒』 

競技だけでなく、テレビの企画でもよくみるマラソン。この世界記録は、ケニアのデニス・キプルト・キメット選手が持つ『2時間2分57秒』という記録です。

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デニス・キプルト・キメット(ケニア

176cm / 58kg

2014年のベルリンマラソンで世界記録を更新。

 

 

 

マラソンは見る機会も多く、東京マラソンなどを見ていると一般の方とのタイムの違いも分かりやすいので、イメージしやすい種目だと思います。

 

マラソンの世界記録で90kmマラソンをしたら

先月行われた24時間テレビで、マラソン90kmを走ったブルゾンちえみさんと比較してみます。この90kmマラソンをキメット選手が世界記録『2時間2分57秒』で走り続けたら、どれくらいで武道館に帰ってこれるのでしょうか。

f:id:ryo_72:20170901181238p:plain42.195kmを『2時間2分57秒』で走るので、時速は約21kmほどになります。

もし、この速度を維持したままキメット選手が90kmマラソンを走ると4時間30分で武道館に帰ってくることになります。

今回、ブルゾンちえみさんがスタートした20時53分に 、同時にキメット選手がスタートした場合、深夜1時23分にはスタジオに帰ってきてしまいます。

これはこれで感動しますが、休憩などの時間を加えていないので、仮に5kmごとに20分(+6時間)の休憩を取ったとにします。キメット選手が6時間の休憩を取っても午前7時23分には、武道館に帰ってくることができます。

ありえない数字ではありますが...やはり世界記録、超人的な速さです。

 

陸上男子100mの世界記録『9秒58』

陸上競技の中でも注目度の高い男子100m走。この種目で世界記録を持つのは、ジャマイカのウサイン・ボルト選手。

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ウサイン・ボルト(ジャマイカ)196cm / 93.89kg

リオデジャネイロオリンピックで、100m、200m、4×100mで3冠を達成。

引退レースとなった世界陸上ロンドン大会では、男子100m決勝でガトリン選手に敗れ3位に、男子4×100mリレー決勝ではアンカーを走ったものの、左脚の痙攣により、途中棄権、15年間の現役生活に終止符を打つ。

あまり陸上を見る機会のない方も知っている選手ではないでしょうか。

このボルト選手が持つ世界記録『9秒58』。100m走は体育の授業などで、実際走ることも多いので、この記録のスゴさは比較的分かりやすいと思います。

 

ボルトが山手線を走ると電車に勝てるのか

ボルト選手が速いことは誰もが知っていると思うので、電車と比べてみようと思います。ボルト選手が山手線一周(約34.5km)を100m『9秒58』で走ったら、どれくらい速いのでしょうか。

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電車が山手線一周する時間は約64分、それに対し、ボルト選手が100m『9秒58』で走り続けると55分で一周できる!なので、電車に乗るよりボルト選手に乗った方が速く山手線を一周できることになります。

ただ電車の場合、各駅の停車時間があるので、それを含めると普通に電車の方が速そうですが...同じ人間が時速37.5kmで走るというのは、やはり感動の一言に尽きます。

 

バドミントンのスマッシュ世界最速記録『時速493km』

先月行われた世界バドミントン選手権大会で日本の奥原選手が優勝したことで、話題になったバドミントンですが、実は球技の中で最も速いと言われています。その速度『時速493km』。この記録を出したのがマレーシアのタン・ブンホン選手です。

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タン・ブンホン(マレーシア)

181 cm / 75 kg

タン・ブンホン選手はクー・ケンケット選手とペアを組み、世界のトップダブルスプレーヤーとして活躍するマレーシアのバドミントン選手で、2010年のコモンウェルスゲームズで金メダル、2010年の世界選手権では銀メダルを獲得。

  

 世界最速記録を出した時の動画がこちら。2:25からはじまります。

www.youtube.com

速いのは分かりますが、ほぼ見えないのでちょっと分かりにくい...なので、この時速493kmのスマッシュは2つのもので置き換えてみます。

 

時速493kmスマッシュをスカイツリーの頂点に打つと

世界一高い電波塔として知られる東京スカイツリー(634m)ですが、その頂点に向かって時速493kmでスマッシュを打つと、どれくらいで到達するのでしょうか。

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重力を無視して時速493kmのスマッシュ(秒速137m)を打つと、634mのスカイツリーの頂点に、約4.6秒ほどで到達することになります。

スカイツリーのエレベーターが時速36kmほどなので、バドミントンのシャトルに乗れば圧倒的な速さで到達することができます。

 

時速493kmスマッシュを東京ー新大阪に打つと

もう一つ新幹線と比べてみます。もし、東京駅から時速493kmのスマッシュを打つと、どれくらいで新大阪駅に到着するのか。

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東海道新幹線は東京ー新大阪間(552.6km)を時速285kmで移動するので、動き出しから時速285kmで、一度も駅に止まらなかったとしたら、約1時間56分20秒で新大阪に到着します。

一方、時速493kmのスマッシュを東京から新大阪へ打つと、約1時間7分15秒で到着することになります。

速さはなんとなく伝わりますが、新幹線よりも速いスマッシュを返している選手たちのスゴさも感じます。

世界記録でなくてもバドミントン選手のスマッシュは、実際見ると音がすごく、スマッシュは、ほぼ目に見えません...もし、見る機会があればぜひ体感してみてください。

 

世界記録は『異常さ』が魅力

スポーツ観戦をしていて毎回思うのが、オリンピックや世界選手権で決勝に残る選手って、「四捨五入したら全員金メダルだな...」ということです。

例えば、ボルト選手がオリンピックや世界陸上で連覇していた時、ボルト選手本人からしたら「この地球上で自分より足の速い人が誰一人いない」という状況になっているわけですが、2位の人から見ても「自分より足の速い人がこの地球上に1人しかいない」という状況なわけです。

この自分より競技力が優れた選手が片手で数えられるって、もうほぼ金メダルではないかと思うんです。

ただ、これが世界記録になると...第1回のアテネオリンピック(1896年)から数えて、現在(2017年)までの「121年間の競技の歴史の中で最も足の速い人」または「121年の間に生きていた人の中で最も足が速い人」ということになります。

オリンピックで金メダルも間違いなくスゴイのですが、世界記録の更新はいい意味で異常で、この『異常さ』が記録に挑戦する競技の魅力だと思います。

 

まとめ

ここまで5つの世界記録を他のものに置き換えてみました。

考慮すべき計算などが足りない部分もあると思いますが、この中の1つでも分かりやすく伝わっていると嬉しいです。世界記録を調べてみるとスポーツ観戦が楽しくなるヒントがあるかもしれません。