”グルテンフリーダイエット”は中途半端で不必要

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グルテンフリーは、海外モデルやアスリートが取り入れていることで話題になり、一時的に日本でも人気な食事法になりました。

そこで今回はグルテンフリーのダイエット効果を軸にグルテンフリーが効果的なのは一部の人だけ」という話をしていきます。

 

 

そもそもグルテンフリーって何?

グルテンフリーという言葉は以前より認知されていると思いますが、グルテンという成分そのものは、いまいち馴染みがないかと思います。

なので、まず”グルテン”と”グルテンフリー”について触れていきます。 

 

グルテンとは......小麦などの穀物の胚乳から生成されるたんぱく質の一種。

このグルテンには弾力性と粘着性があり、パンやドーナツ、クッキー、パスタなどの麺類、ピザ、ホットケーキなどに多く含まれています。

グルメ番組などで、麺類などを食べたときに「コシがありますねー!」みたいなコメントがありますが、そのコシの食感を作り出しているのが、このグルテンです。

このグルテンを制限すると「痩せる」「肌がキレイになる」「体質が変わる」などの効果があると言われています。

グルテンフリーは名前の通りグルテン”フリー”(食べないように)にするだけでいいので、今すぐにはじめられる食事法です。

 

本当にグルテンをフリーにする必要はあるのか 

ダイエットを目的にグルテンフリーを知った方も多いと思います。しかし、グルテンを制限することで起こるダイエット効果については非常に疑問を感じます。

ダイエット効果のポイントは”グルテン”ではなく”糖質”

食事の栄養バランスを評価する指標として「PFCバランス」というものがあり、その中で、糖質や炭水化物は1回の食事で50〜65%と構成する栄養素のほとんどを占めています。

食事のバランスを見ても、摂取エネルギーのほとんどを糖質に頼っている状態です。

先ほど、グルテンを多く含む食品を少しだけ紹介しましたが、グルテンが含まれる食品の多くも、この糖質に分類されます。

つまり、グルテンフリーで、グルテンを避けながら生活していくと、結果的に糖質を制限した状態に近くなっていくんです。(中途半端な糖質制限

 

グルテンフリーのダイエット効果は、グルテンを摂らないことで起こるのではなく、糖質制限によるものだと考えられます。

これがダイエット効果があると言われる原因です。

 

グルテンフリーダイエットと言われるものは、結果的に糖質を制限することで摂取カロリーが減って痩せているだけで、グルテンを摂らなくなったこととは直接関係ないといえます。 

 

グルテンフリー食品って誰のため?

グルテンを制限するときに安心して食べられるグルテンフリー食品というものがあります。この食品にグルテンは含まれていませんが、ただの糖質なので、これらを食べても糖質制限での減量効果は期待できません。

 

ただ、このグルテンフリー食品が非常に効果的な方がいます。

それがセリアック病やグルテン過敏症の方です。これらの方はグルテンが免疫反応の引き金になるため、グルテンフリーは有効な食事方法になります。

 

グルテンフリーしてるから最近体調いいんだー♪」

という、グルテンに関する疾患のない方がグルテンフリーをしたところで、ただの軽い糖質制限になるだけで、とくに大きな効果は得られません。

それどころか、グルテンは制限しない方がいいという報告すらあります。

  

疾患がないならグルテンは制限しなくていい

グルテンフリー = ほぼ糖質制限になる」という話をしてきましたが、グルテンの摂取に関しては、グルテンの摂取量が最も多い群(12g/日以下)は、最も少ない群(約4g/日未満)に比べ、2型糖尿病リスクが13%低下した。という報告があります。*1

セリアック病やグルテン過敏症などの疾患がない方でも、グルテンフリー食を取り入れていたりしますが、グルテンを除去した食品は、食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素が少なくなる傾向にあります。 *2

 

そのため、セリアック病やグルテン過敏症でない限り、グルテンを制限しても2型糖尿病の予防にはならないとされます。

また、冠動脈疾患に関する報告では、

 

冠動脈グルテンの長期食餌摂取は冠状動脈性心臓病のリスクと関連していない。しかしながら、グルテンの回避は有益な全粒穀物の消費の減少をもたらし、それは心血管リスクに影響を及ぼし得る。セリアック病のない人々の間で無グルテン食を促進することは奨励されるべきではない。*3

 

このことからも、グルテンに関連する疾患がなければ、わざわざコストをかけてまでグルテンフリーを行うメリットはありません。

 

 

まとめ

今回、ダイエット効果を軸に書いてみましたが、美容に関してもグルテンにアレルギーなどがあって、肌に反応が出ている方は、肌荒れなどの改善がされていくと思います。

メディアの影響からか「グルテン=悪」みたいな印象を持っている方が多いですが、関連する疾患がなければ、わざわざグルテンフリーをする必要もありません。

 

※輸入の食品ではEUアメリカなどのグルテンフリーと日本国内のアレルギー表示の基準が異なるようなので、グルテンに関する疾患のある方はご注意ください。(消費者庁:食品表示と適正化に向けた取組みについて