【相談の回答】ガンに効く栄養素ってあるの? 〜デザイナーフーズ・ピラミッドの王〜

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今回は「トレーナーのお悩み相談室」に届いた相談にブログで回答したいと思います。(基本メールでの回答としています...)第2回目の回答記事になる今回は「ガンに効く栄養ってあるの?」についてです。

 

※パパッと読みたい方へ

要点は「ガン予防食品の頂点!デザイナーフーズ・ピラミッド」に書いています。また、禁忌事項である「摂取量と禁忌について」も合わせてお読みください。

 

 

相談内容『ガンに効く栄養素ってあるの?』

 

《相談内容》

昨年、義理の母がガンになってしまいました。

幸い手術でガンを切除して今は自宅で普段通りの生活をおくれています。再発する可能性もあると聞いたので、ガンを予防できる食事法や栄養素などがあれば教えて下さい。

普段行いやすいものだと嬉しいです。

トレーナーのお悩み相談室

※要点のみ切り取って掲載しています。

このブログにご相談いただきありがとうございます。

まず、僕はトレーナーのため、医学的アドバイスはできないことを理解した上で、読み進めて頂きたいと思います。

正直、直接的にガンが治る栄養素というのは聞いたことがありません。しかし、ガン予防に効果があると報告されている食品はいくつかあります。

今回はその食品の解説で回答とさせていただきます。(アメリカ国立ガン研究所の報告を中心に解説していきます。)

 

3.5人に1人がガンで亡くなる日本人

まず、日本人の国民病ともいわれるガンについて少しだけ触れてみます。

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厚生労働省 : 平成28年 人口動態統計月報年計(概数)の概況、図5より作成。

医療技術が進化し続けている現在も悪性新生物は一貫して増加しています。昭和 56 年以降第1位の死因となっており、全死亡者のおよそ 3.5 人に1人は悪性新生物で死亡していることになります。

この死亡率には高齢化の影響も強いと思いますが、先進国の中で日本のガンの死亡率は最も高くなっており、今後も増え続けると言われています。

 

この死亡率を見ても、ほぼすべての人がガン予防をする必要があると言えるでしょう。医学的な予防は定期的に行うとして、日常的に行える食事も並行して行っていきましょう。

 

前置きが長くなりましたが、ここから本題のガン予防に効果的な食品についてです。

 

 

ガン予防食品の頂点!デザイナーフーズ・ピラミッド

ガン予防で最も有名なのが、この「デザイナーフーズ・ピラミッド」です。

これは、アメリカの国立ガン研究所が発表したもので、ガンと食事の関連を調べ、ガン予防効果が期待できる食品を順番にピラミッド型にランク付けしています。

そのピラミッドがこちらです。

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この大きなピラミッドの頂点に君臨するのが「にんにく」です。

かなり好みが分かれると思いますが、にんにくがガン予防に効果的なことは、世界中で多数の研究報告が出ています。(研究報告の数が多いため、信頼度=重要度が高いという見方もできると思います。)※1

 

質問者様のメールの中にどこの部位のガンなのかは書かれていなかったため、ガンとひとくくりにしていますが、実際にガン化する部位は様々です。ちなみに、ガンの上位は男性では肺が最も多く、女性では大腸と肺が多くなっています。

なぜ、ガン化する部位の話をしたかというと、ガン化する部位によって効果を発揮する食品は違うと言われています。

 

・にんにくと玉ねぎの摂取量が多いほど、腸ガンのリスクが低下した。※2

・食物繊維、にんにく、玉ねぎの摂取量が多いほど、乳がんリスクが低下した。※3

・にんにくの摂取で胃と結腸直腸癌のリスクが低下した。※4

・ニンニクや玉ねぎなどの野菜(1日10g以上、1日2.2g未満)の摂取量が前立腺癌のリスクを約50%低下させた。※5

など...

 

その中で、にんにくは最も多くのガンに対して効果を発揮してくれることが分かっています。

 

ガン予防食品の王「にんにく」

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こうした効能には、いくつもの要因があります。 

1つ目は、にんにくに含まれる「硫黄化合物」です。

この硫黄化合物には、発がん性物質代謝・解毒することで無害化し、体外に排出する働きがあると言われており、とくに肝臓障害や動脈硬化の原因ともなる過酸化脂質を代謝し、減少させる効果があることが分かっています。

また、硫黄化合物には免疫機能の強化作用があり、発ガン性物質やガン細胞の除去を促進すると期待されています。

2つ目は、にんにくに含まれる「アリルスルフィド類」という成分にあります。

この成分にガン細胞の増殖を抑える効果があるとされています。

 

これらの複合的な作用で、にんにくが最もガン予防の重要度が高くなっています。

 

 

オススメ!にんにくの効果的な食べ方

にんにくの効果は他にも血行改善、胃腸を整える、疲労回復や滋養強壮など、様々な効能があると言われています。この中で今回注目したいのは、疲労回復です。

にんにくそのものにも疲労回復作用はありますが、ある栄養素と一緒に摂ることでさらにその作用がアップします。

その栄養素がビタミンB1です。

このビタミンB1は水に溶けやすく、熱に弱いため、体に取り入れにくい栄養素の一つです。しかし、にんにくと一緒にビタミンB1を摂ることで、性質が一変します。

そのキーワードとなるのが、にんにくに含まれる「アリシン」という成分。

このアリシンは、ビタミンB1と結合することで「アリシン」→「アリチアミン」という物質に変化します。

アリチアミンになることで、水や熱に強く、吸収率も高くなり、体に取り入れやすくなります。こうした方法で摂取することで、にんにくとビタミンB1の相乗効果が見込みやすくなるため、オススメの食べ方です。

 

ビタミンB1は豚肉に多く含まれるので、僕はこんな料理で食べたりしています。

レンチンで簡単!豚とキャベツのにんにくバター蒸し/DELISH KITCHEN

※バターなしで、ポン酢で食べています。

 

いろいろ話してきましたが、一言で言えば「にんにくとビタミンB1を一緒に食べるとパワーアップしますよ!」ということです。

 

 

摂取量と禁忌について

ニンニクの摂取目安

アメリカ国立ガン研究所ではにんにくの摂取量に関して、このように説明されています。

 

これらの研究で使用されているにんにくの量と頻度の報告の正確さと、異なるにんにく製品と量を使用した研究のデータを比較できないという問題により、にんにくとガン予防に関する結論は非常に難しい。

にんにく使用とガン予防を検討している研究の多くは、複数の成分の製品を使用していたため、単独または他の栄養成分と組み合わせてにんにくが最も効果的かどうかは不明。

すべてのにんにくが同じではないため、ガンリスクを減らすために必要なにんにくの正確な量を決定することは困難。

Garlic and Cancer Prevention - National Cancer Institute

このようにアメリカ国立ガン研究所では、ガンに対するにんにくの明確な摂取目安は発表されていませんが、世界保健機関(WHO)の一般的な健康促進のガイドライン(成人)では、生にんにく約1片(2~5g)、にんにく粉末0.4〜1.2g、にんいく油2〜5mg、としています。

※にんにくの活性化合物は、時間、取り扱い、加工によってその有効性を失うことがあります。

 

にんにくを食べるときの注意点

どれだけにんにくがガン予防に効果があっても、過剰な摂取は強い口臭や体臭に加えていくつかの副作用を引き起こす可能性が出てきます。

まず、空腹時に新鮮なにんにく球根、エキス、またはオイルを摂取すると、胸やけ、吐き気、嘔吐、下痢の原因となることがあるため、空腹時のにんにく摂取は注意が必要です。

にんにくは、血液の粘度を下げる働きもあるため、妊娠中の女性、手術を受ける方、抗凝固剤などを服用している人は避けましょう。また潰瘍などの胃の状態になりやすい人も避けるべきです。潰瘍などは、症状を悪化させたり、新しいものを引き起こしたりする可能性があります。

 

これらのことに注意しながら過剰摂取にならないよう、料理に使って習慣的に食べる程度が理想的でしょう。

 

 

まとめ

今回は「ガンに効く栄養素ってあるの?」という相談の回答をさせていただきました。

少しずつ相談も増えてきましたが、残念ながら個人に合わせた回答は難しいため、どうしても普遍的な回答となってしまいますことを、ご理解いただいた上でご相談ください。

 

僕自身、学習するきっかけにもなるため、お気軽にご相談ください!

※注意事項などはこちらで